野外教育プログラムブログ記事一覧
Yキッズ9月 活動報告★野外炊飯ビーフシチュー作り
9月29日(日)
宇都宮YMCAに、幼児から小学生まで約40名が集まってきました!
今日の活動は「Yキッズ9月」年に4回実施される、都度参加のプログラムです。
内容は「野外炊飯~ビーフシチュー作り~」秋の食材も使いながら、薪割り火起こしから挑戦します。
子ども達は朝から元気いっぱい!施設に向かう道中も、
ビーフシチュー作りを前に「家で作ったことある!」「包丁も使ったことあるよ!」と自信たっぷりの様子でリーダーに話してくれました。
はじめる前に、リーダーから説明を受けます。正しいナタや包丁の使い方、グループごとにお約束も決めました。
「おいしいビーフシチューを作るぞ~!おー!」かけ声を合図に、野外炊飯がスタート!
まずは薪割り。ナタを使って、力強く腕を振り下ろします。大きく力を入れないとなかなか割れない薪「よいしょー、よいしょー!」周りにいるお友だちも自然とかけ声が出てきます。
火種になるような、薪が細くなるまで全員が薪割りを体験することができました!
調理も自分達で行います!ビーフシチューに必要な、じゃがいもや人参、玉ねぎ。そして特別!秋の食材さつまいも!リーダーに見てもらいながら包丁で食べられる大きさに切っていきます。
薪を用意したら、いよいよ火起こしに挑戦!
「どうしたら火が燃えやすくなるだろう?」薪の組み方も子ども達が考えます。「空気の通り道を作ると良いよ!」ヒントが見つかったようです。パチパチと音をたてて、薪に火がつきました!
「さあ、あたためよう!」ビーフシチューの鍋をかまどに置いていきます。
野菜とお肉を鍋で炒めて、水を入れ煮込んでいきます。ルウを入れると、グツグツという音と美味しそうな匂いがかまど中に広まってきました!ご飯もふっくらと炊き上がり、お昼ごはんの完成です!
「おいしい!!」「このニンジン僕が切ったんだよ!」子ども達も大満足な様子です。
外は小雨が降っている中でしたが、野外炊飯でつくった食事はみんなの心と体をポカポカと温めてくれました!!!
薪割りや火おこし、調理など難しい工程が多くはじめは不安がある子どももいました。しかし、リーダーや子ども達同士で協力することで全員が挑戦する事ができました。
何より「自分たちが頑張らなければ、食事(お昼ごはん)が食べられない」といった、いつもと違う環境が
普段、あたりまえに食べさせてもらえる食事への感謝や意識になったようです。
次回のYキッズは11月!「りんご狩り&ジャム作り」を行います。
お申込みは、10月18日(金)スタートの予定です!詳しくは、ホームページをご確認ください。
食欲の秋をみんなで満喫しよう!!!
とちぎY野外クラブ★9月活動の様子(幼児)
ようやく秋らしい気候となってきた9月28日(土)。
とちぎY野外クラブ(幼児)活動が開催されました!参加者の様子を報告いたします。
「久しぶり!おおきくなった?!」2学期最初の活動、前回とくらべて少したくましくなった様子の子ども達。成長が早く感じます。リーダーも笑顔です!
「今日は5月の活動で行った田んぼに行くよ!」リーダーからの声かけ。
活動内容は「稲刈り」5月に植えた苗がすくすくと育ち、大きな稲穂となりました!
「おいしいお米になってるといいなぁ。」期待を胸に、いざバスに乗って出発!
1時間ほど走って、バスは茂木町の棚田に到着!
田んぼまでは歩いて向かいます。「前に歩いたこの道、覚えている!」「みて!こんなのが落ちてた!」子ども達は栗を見つけたようです。リーダーに説明してもらい、秋の季節を感じることができました。
まずは腹ごしらえ!お家の方が作ってくれたお弁当をおいしく食べます!
いつもよりご飯(お米)を残さず食べる子が多かった印象でした!稲刈りパワーでしょうか?!
「みんな食べたお弁当のごはん、とっても美味しかったね!お米がどうやって生まれるか、これからみんなで確かめに行こう!」長靴をはいて、手袋をつけて準備万端!
まずは、稲の狩り方を現地の管理人さんに教えてもらいました。「親指を上にして稲をもってごらん。」レクチャーを受けたら、いよいよ田んぼに入ります。
前日に降った雨の影響で田んぼがぬかるんでしまい、長靴で歩く子ども達は思うように足が動かせなくなりました。しりもちをついてしまう子もいましたが、一所懸命に足を持ちあげ前に進んでいく子ども達。「がんばれ~!ここまで!」励ます声も聞こえてきます。
なんとか稲穂の前までたどりつくと「思ったより大きいね!」頭ちかくの高さまである稲穂の大きさに驚く様子の子ども達、地中にもしっかり張り、約半年も雨風に耐えてきた力強さを感じているようです。
リーダーに手でおさえてもらい、カマを使って稲を刈りとります!「みて!とれたよ!」嬉しそうな子ども達の笑顔です。
刈り取った稲は、リーダーが束にして稲架(はさ)架けという方法で、天日干しにします。「ぼくもやりたい!」お友だちも、少しだけお手伝い!架け方にもコツがあるようです。
乾燥させたお米は、このあと脱穀(だっこく)や精米の過程をふんで11月の活動でいよいよ、野外クラブのもとに帰ってきます!11月の「野外炊飯」活動で、今年のYMCAお米プロジェクト最終章!さいごは、育てたお米をみんなでいただきます。
、、、その前に次回の10月野外クラブは「山の生活体験キャンプ」!今年度はじめての宿泊キャンプに挑戦です!
とちぎY野外クラブ★9月活動の様子(小学生)
9月21日
とちぎY野外クラブ(小学生)9月活動を行いました。今回の活動は、「稲刈り」。
今年度初回活動の5月に田植えをした茂木町町田本郷の棚田での活動です。
子どもたちや小学生ユニットのリーダーたちに話を聞くと、稲刈りを人生で初めてやるという人も多くいました。なかなか体験できるものではない「稲刈り」に小学生ユニットのメンバー、リーダーはワクワクしていた模様でした。
早速拠点に着きバスを降りると、棚田に向かって散策路を10分ほど歩きます。
「ここ前通ったの覚えてる!」「前は葉っぱが緑だったよ!」
前回棚田に来たのは4か月前。月日が経ち、すっかり様変わりした景色に子どもたちはすぐに気づきます。
棚田に到着後、広がった光景に子どもたちからは驚きの声が。
「わぁ、黄色くなってる!!」「水がなくなってるよ!」
まずは、お昼ご飯を食べて稲刈りに備えます。活動4回目を迎え、グループの絆も深まってきた今回。リーダーを介さなくても子どもたちだけで会話をしている機械も増えてきました。晴天という訳ではありませんでしたが、何とか持ちこたえて活動ができそうな天候でした。
昼食後、早速稲刈りスタートです。まずは、農家さんから説明を受けます。鎌の握り方、鎌を入れる位置、稲の掴み方などの説明がありました。
そして、長靴を履き、軍手を着けていよいよ泥の中に入ります。数日前に降った雨の影響でぬかるみがありましたが、その感触を楽しんでいるように思えました。
「○○リーダー、全然進めない!」「足動かないよー!」
先ほど農家さんに教わった刈り方でグループ毎に稲刈りを進めていきます。グループに割り振られた鎌は2本。同じグループのメンバーとリーダーと協力しながら進めていきます。
「次、私刈る人ね!」「俺、あそこまで全部運ぶねー!」
刈った稲はグループ毎に土手まで運び、干さなくてはなりません。泥がついてしまうとその稲は使えなくなってしまいます。たくさんの稲を慎重にかつスピーディーに運んでいきます。
初めて経験する農業体験。普段は当たり前のように口にしているお米。日本では給食や家庭の食卓で目にする機会も一番多い食べものだと思います。
今回の活動を通して、お米を育てること、大変な思いをして収穫していることを小学生の皆さんは少々感じられたことと思います。
この先は農家さんにお任せしてしまいますが、脱穀や精米といった作業を経て、自分たちの食卓にまで届くという話を農家さんに丁寧にしていただきました。
野外クラブで今年度から取り入れた米作りも稲刈りまで終了しました。いよいよ米作り最終章は育てたお米を使っての野外炊飯です。
その前に、次回(10月26日~27日)は1泊2日の「山登りキャンプ」です!野外クラブでは今年度初めての宿泊キャンプです。
また次回活動でみなさんにお会いできることを楽しみにしています!
とちぎY野外クラブ(小学生)
プログラムディレクター 武田(かぶき)
サマープログラム★さしまチャレンジキャンプの様子
2024年8月27日-28日
さしまチャレンジキャンプを行いました。
「とちぎYMCAサマープログラム2024」もこのプログラムをもって最後のプログラムでした。
今夏もプログラムにご参加いただき、誠にありがとうございました。
1日目。
YMCAに集合したときの子どもたちは出発を待ち望んでいるかのような雰囲気を感じました。
「流しそうめんやるんでしょ!」「キャンプファイヤーってやるの?」
と言った声が聞こえました。打ち合わせ会でお話した内容を覚えてくれていた子どもたちもいたようです。
1時間半ほどバスに乗って、さしま少年自然の家に向かいます。
バスの中では、リーダー考案のクイズやキャンプテーマソングの「がんがん」を歌いながら楽しみました。
11時過ぎようやく現地に到着。
入所式を終えると早速、昼食タイム。
「ウインナー入ってるんだよ!」「見て!デザート!」
お家の方が作ってくれたお弁当を見せてくれる子どもたち。
午後の最初のプログラムは水遊び。施設内を流れるさしま川で水遊びを行いました。
「納豆体操」で体を動かしたら、いよいよ入水。
川にはおたまじゃくしやザリガニがたくさん。網や虫かごを使って捕まえたり、リーダーとの水かけ合戦に熱中したりする子もいました。
水遊びを終えると、次はクラフトを行いました。作成したのは「手形うちわ」。
手形をうちわに型どりして、カラフルな画用紙をちぎって世界に一つしかないオリジナルうちわを作成しました。
夕方には、広い敷地を存分に使用したネイチャービンゴを行いました。
施設内には自然や動物、ワクワクするような道がいっぱい。大冒険のようにズンズン進み、探索をしました。
楽しい時間はあっという間。
夜になり、夕食タイムがやってきます。
この夕食、配膳を手伝ってくれたのはまめグループの小学生の女の子たち。
リーダーたちと協力して、全員分の食事を盛りつけました。
ハンバーグやコロッケ、スパゲティなど子どもたちの大好きなメニューが目白押し。
口を汚しながら食べる姿も小さい子どもたちだからこその可愛さを感じました。
辺りがすっかり暗くなった19時。キャンプファイヤーのスタートです。
しゅうちゃんリーダー、さとっちゃリーダーがエールマスターとなり、キャンプファイヤーを進めていきます。暗がりに光る大きな火。初めてキャンプファイヤーを行う子も多くいたでしょう。非日常的な空間を感じる時間となりました。
そして、みんなで入るお風呂タイムも大騒ぎ。友だちやリーダーと入るお風呂もキャンプならでは。賑やかな1日目も終わりを迎えます。
ディボーションや1日の振り返りを終えると、就寝の時間。
電気を消すと寂しさが込み上げてきます。
「いつも一緒に寝るパパやママがいない」
このことに気づいてしまうものです。部屋に響くすすり泣きの声。
ただ、この日のお父さんお母さん代わりのリーダーが近くにきて背中をさすってくれると落ち着いて眠りにつきました。
たくさん遊んで遊び疲れた1日目。想像していた以上に就寝が早く、ぐっすり眠る顔がたくさん見られました。
2日目。
元気よく目覚め、最初のプログラムは朝の集い。
エビカニクス体操で体を動かした後は、さとっちゃリーダーから朝のお話がありました。
さとっちゃリーダーは絵本を読み聞かせしながら、「人にはそれぞれの色がある」という個性の大切さの話をしてくれました。
2日目の朝食の食事当番はメッシグループの小学生の男の子たち。朝早くから食堂に来て、準備に励んでくれました。
朝食後はみんなでDuty(部屋の片づけ)。
布団を畳んで、荷物整理をして、部屋をきれいにしました。「来たときよりもきれいに」を意識して、細かなゴミまで拾うグループまでありました。
そして、いよいよ最後のプログラム。みんなが楽しみにしていた流しそうめん作りです。
火を起こすところからグループで頑張らないと、そうめんを食べる工程まで行きつきません。
火起こしをするためには何が必要か。木っ端や葉っぱなどをかき集め、形を作っていきます。
どうやったら火がつくのかグループ同士で話し合うのもまた楽しい時間。
ああでもない、こうでもないと何度もトライしました。
無事火を起こし、お湯を沸かし、そうめんが茹で上がりました。
みんなで食器を洗って、いよいよお楽しみの時間!
施設の方が用意してくれた竹をつたって、そうめんが流れてきます。
「とれた!」「おいしい!」といった声がチラホラ。
満足そうな表情を浮かべ、なかなかできない体験を楽しんでいました。
そうめんを食べ終え、片付けをしたらいよいよさしまを後にする時間が迫ってきました。
寂しさのあまり、帰りたくないと言い出す幼児さんもいました。きっと心に残るキャンプであった証でしょう。
さしまを後にし、あっという間に宇都宮へ。
帰りの会では、キャンプの思い出を2日間一緒にいたリーダーと語り合い、記念のバッジを受け取りました。
この2日間初めてキャンプに参加した子どもたちも多くいたことと思います。
キャンプに行く前のドキドキ、日中のワクワク、そして寝る前の心細さ。
お父さん、お母さんと離れてお泊まりできた自信。キャンプが終わった後の満足感。
今まで体感することがなかった「はじめて」の気持ちに出会えた2日間。
この2日間が子どもたちにとって、リーダーとの関わりを通して新たな成長の場になっていましたら幸いです。
YMCAではキャンププログラムを通して、子どもの成長、チャレンジの場所を作り続けていきたいと思います。
この度は、さしまチャレンジキャンプにご参加いただきありがとうございました。
とちぎYMCAサマープログラム
さしまチャレンジキャンプ
キャンプディレクター 武田 将吾(かぶき)
サマープログラム★ふくしま湖畔キャンプの様子
2024年8月22日~24日で、
2泊3日の「ふくしま湖畔キャンプ」を実施しました。
1日目の朝、
少し緊張した様子のこどもたちは「だれがグループリーダーなのか」「どんなともだちがいるのか」気になっている様子でした。
バスのなかでは、
リーダークイズやキャンプソングを歌ってリーダーが考えたレクリエーションを楽しみました。
なんと、バスのなかでリーダーから重大な発表が。
「猪苗代湖にはいなっしーという生物が暮らしているらしい!!!」
こどもたちのなかには「え!!そうなの!?」と驚いている友だちと、「なんてこどもだましなんだ!」と笑いながらリーダーに抗議する友だちがいましたが、
どの子どもたちもストーリーのあるキャンプにワクワクしている様子でした!
宿舎に到着しごはんを食べていると、
プログラムリーダーが急にルーレットを回しながらこう言います、
「ふくしま湖畔キャンプのごはんの役割は毎回ルーレットで決めます!!!」。
役割は、「調理」「配膳」「いただきます」「ごちそうさま」「かたづけ」「フリータイム」。
こどもたちは「えーーーー!」と叫んでいましたが、
「フリータイムよこい!」と大盛り上がりの役割分担ルーレットとなりました。
お昼ごはんを食べるとすぐ、
楽しみにしていた湖へ!!!
ライフジャケットの着用をリーダーたちと一人一人確認し、
ルールを聞き、グループでバディを組んで、笛の合図で湖へ!!!
リーダーのチカラを借りて、
バク宙にチャレンジするこどもたちも!!!
魚を捕まえようと、友だちと協力して、
アミを使ったり、砂でカベを作ったりしながら、挑戦している子どもたちもいました。
ナイトプログラムでは、
湖畔を散策し、夜空を見上げました!
みんなで星空をみあげながら歌った「キャンプソング」は子どもたちの感情を高めました。
また、湖畔の周りには「いなっしー」にまつわる情報が!!!
たくさんのことに1日目からチャレンジした日となりました。
2日目は、
朝日を浴びながら「体操」をしました。
とちぎYMCAのキャンプでは、朝の集いで、
リーダー一人から「いい話」というタイトルで子どもに話がされます。
リーダーは「成長」をテーマに話をしてくれました。
2日目も、
ばっちり快晴です!!
「雨男のディレクターが担当するキャンプとは思えない!」と声が聞こえてきましたが…。
午前午後ともに存分に湖水浴を楽しんだあとの夜ご飯は、
バーべキュー風のごはんです!
たくさんのお肉とやきそばを楽しみました!
ナイトプログラムでは、
キャンプファイヤーをしました!
なんといなっしーの友だち、
ひなっしーがやってきて「杖」とみんなを灯す火をプレゼントしてくれました!
いよいよ3日目。
こどもたちからは、「YMCAのキャンプは7泊ならいいのに」という声が聞こえてきました。
リーダーとこどもたち、こどもとこども、それぞれ関係性が深まっていることを感じました。
こどもたちは、
使ったお部屋を「来たときよりも美しく」を合言葉に、
片付けを一生懸命にしていました。
その後、大きな布に手形を付けて、
旗を作りました!
昼食を食べたら、
いなっしーをいよいよ呼ぶときです!!
登場するとこどもたちから、
なぜか笑い声が響きました(笑)
今回のいなっしーをみつけるまでのストーリーを持ったふくしま湖畔キャンプのテーマは、
「みつける」でした。
いなっしーを見つけることが最大の目的ではなく、
この過程のなかで、キャンパーが、
自分のいいところを見つける、他者のいいところを見つける、
はたまた他者が困っていることをみつけて助ける。自分が困っていることをみつけてもらう。など、
「みつける」という行為に価値をもたらすことが目的でした。
また、連日暑い日が続き、さらには自然災害も甚大な被害もたらすことが多くなりました。
こどもたちがあそべる環境が激減しているように感じています。その中で、
天候がプログラム中に大きく崩れることなく実施できたこと、あそび疲れるまであそぶことができたことにも、
今回のプログラムの価値を実感しました。
このキャンプでの体験がキャンパー一人ひとりの心に届き、
今後の人生の礎となっていったら幸いです。