野外教育プログラムブログ記事一覧
とちぎY野外クラブ★11月活動の様子(小学生)
2025.11.15-16
今月のとちぎY野外クラブは「山の生活キャンプ」を行いました。
〈1日目〉
待ちに待った宿泊キャンプ。
大きな荷物を持って、子どもたちはYMCAにやってきました。
いつもの活動と違うのはお泊まりがあること。2日間遊び尽くせることに子どもたちはワクワク感満載でした。
バスは1時間強の道中でしたが、時間の経過はあっという間。大型バスでの移動のため、乗車しているリーダーが多いのもいつもと違うところ。キャンプソングを歌ったり、リーダークイズを行ったり、レクリエーションをしたりと大盛り上がりの車内でした。
入所式を終えると、昼食タイム。リーダーやグループメンバーとお弁当をオープン。いったい昼食後は何をするのかメンバー同士で話し合う様子がありました。
体育館ではドッジビー大会と陣取り合戦を行いました。2つのチームに分かれて迫力ある対決が繰り広げられました。リーダーを交えて作戦を立てるなど知恵を使った勝負が展開されました。
その一方、「綱引き」では力と力の大勝負。メンバー対メンバーやメンバー対リーダーの対決を行いました。ガッツポーズあり、ハイタッチあり、ときには悔し涙あり。何度もチームを変えながら楽しみました。
リーダーダービーでは「誰が激辛ソースを飲んでいるか」「誰が電気ビリビリを受けているか」など、グループでの相談がキーとなるゲームを実施。協力体制で話し合う様子がたくさん見られました。
午後のプログラムが終わると、部屋へのチェックインです。昨年も泊まっている施設ですが、部屋に入ることが楽しみな様子。ベッドを決め、シーツを協力して敷くのもワクワクします。
ビュッフェの夕食の時間も楽しみの一つ。「これおかわりしていい?」「まだお腹空いてる!」ととてもよく食べていました。
その後はキャンプファイヤー。キャンプの定番。普段のプログラムではやらないので子どもたちに人気のプログラムです。
「まえうしろゲーム」「たまげた体操」「さあさ」などこの日最高潮の盛り上がりでした。終わる頃には、「まだやりたい!」という声が聞こえました。
たくさん動いた1日目。入浴をすませ、各部屋でグループによっては恋愛話などをして、床につきました。
〈2日目〉
眠い目をこすりながら研修室に集合。朝陽が差し込む中、「洗濯じゃぶじゃぶ体操」で体を思い切り動かしました。幼児小学生合同で行い、目が覚める「朝の集い」でした。
朝食を食べた後は、もうすぐにチェックアウト。1泊2日は短いものです。キャンプに慣れている野外メンバーは自分たちの力でテンポよく布団を畳んだり、掃除をしたりしていました。1日目の入所式で話をよく聞いて覚えているメンバーも多かったです。
この日は2つのグループが合体して4チーム合同のホッケー対決を行いました。ルールは簡単。ラケットを使い、チームで団結してゴールを目指しました。試合を重ねるごとにパスが使えるようになっていきました。
館内を使って写真当てゲームも行いました。リーダーの幼少期の写真が館内に散りばめられ、必死に探す子どもたち。文字数のヒントを頼りに、「これかぶきじゃない?」「ちがうと思う!」と相談をしながら虫食い文章を埋めていきました。
時代を感じる写真、昔と今が変わらない写真などがあり、メンバーリーダー問わず笑いあいながらプログラムが終了しました。
昼食後、敷地内の散歩を挟み、宇都宮に帰ってきました。おもちゃかぼちゃを使ってクラフトを行ったり、「ほほえむソング」「キャンプであいましょう」などのキャンプソングを歌ったりして、2日間のプログラムは終了しました。
2日間を通して自然環境による制限がありながらのプログラム実施となりました。その中でも、5月から築いてきたグループ及び小学生ユニットとしての関係性がデイプログラム以上に見られたキャンププログラムでした。
今回、リーダーたちが設定したテーマが「まだまだこれから一歩!二歩!三歩!」まだ2025年度も中間地点。3学期も一歩一歩道を進んで行きます。今年度の残り3回の活動も多くのメンバーとリーダーの融合が見られることを楽しみにしています。
1月活動は半年かけて育て、収穫したお米を使って野外炊飯を行います。次回活動でお会いしましょう!
とちぎY野外クラブ(小学生)
キャンプディレクター 武田 将吾(かぶき)
とちぎY野外クラブ★11月活動の様子(幼児)
「やるぞ!」という合言葉を胸に、子どもたち一人ひとりが挑戦する気持ちを大切にしながら、仲間と共に過ごす1泊2日のキャンプがはじまりました。集合では少し緊張した表情も見られましたが、仲良しの友だちやリーダーを見つけると笑顔が広がり、バスの中では早くも「今日の夜、何するの?」「ミッションあるって聞いた!」とワクワクした雰囲気に包まれていました。
宿舎の「なす高原自然の家」に着くと、冷たく澄んだ高原の空気と、広がる景色が子どもたちを迎えてくれました。館内に入り、荷物を置くとすぐに昼食の時間です。昼食は、お家の方が作ってくれたお弁当。子どもたちは蓋を開けた瞬間にパッと笑顔になり、「見て見て!」「好きなの入ってる!」と嬉しそうに見せ合っていました。しっかり食べて元気をチャージしました。
午後のプログラムは、室内でのレクリエーションとなりました!
身体を動かすゲームや、リーダー対子どもでの勝負遊び、協力して挑戦する団体戦など、さまざまな活動を実施。「絶対勝つぞ!」「もう1回!」と声が響き、最初は残念がっていた子も、気づけば全力で遊び込んでいました。
ゲームの合間には、自然についてのクイズや、夜のミッションに向けたヒント探しもあり、午後の時間があっという間に過ぎていきました。
夕食は、子どもたちが一番楽しみにしていた時間のひとつ。メニューが配られると、「わぁ美味しそう!」「全部食べる!」と目を輝かせていました。仲間と向き合って座り、「いただきます!」の元気な声が自然の家に響きます。
食事中は、今日一日の振り返りや、夜のプログラムの話題で大盛り上がり。「火の精くるの?」「ミッションって難しいかな?」とワクワクした表情があふれていました。
夕食後は、ついに夜のメインプログラム「キャンドルファイヤー」。暗くなったホールに灯るキャンドルの明かりは幻想的で、子どもたちの表情も自然と引き締まります。
ここからは、特別キャラクター「やる気マン」が登場。子どもたちは与えられたミッションを仲間と協力しながらクリアしていきました。「せーの!」と力を合わせたり、困っている子に「こっちだよ」と優しく声をかけたり、グループごとの絆も深まる時間となりました。
最後には、やる気マンから「自分の“やるぞ”をこれからも大切にね!」というメッセージを受け取り、子どもたちの顔には達成感あふれる笑顔が広がっていました。
キャンドルファイヤーの後は入浴時間。疲れた体を温めるお風呂では、「気持ちいい〜!」「今日いっぱい走ったね」とリラックスした声が聞こえ、友だちと湯気の中でゆったりと過ごしました。
部屋に戻ると、パジャマに着替えたり寝る準備をしたりと、それぞれが自分のことを自分で行う時間です。リーダーの声かけに耳を傾けながら、次第に眠りにつく子どもたち。初めての宿泊が不安だった子も、友だちと一緒なら安心できた様子で、穏やかな夜となりました。
■ 2日目
朝は少し眠そうな表情でしたが、リーダーに声をかけられると、「今日もやるぞ!」と元気な声が戻ってきました。朝の集いでは、みんなで体を動かしながら、気持ちよく1日がスタート。朝食ではしっかり食べて、今日の活動へ準備万端です!
2日目のメインは制作活動。テーマは「自分だけの冒険装備を作ろう!」。子どもたちは、色とりどりの画用紙や飾りを使って、剣・バッグ・お守りなどを自由に作りました。
「これ見て!」「こうすればもっとカッコよくなるよ!」と友だちと意見を出し合ったり、リーダーにアドバイスを求めたりしながら、夢中になって取り組む姿が印象的でした。
完成した装備を身につけると、「いざ出発だ!」とポーズを決める姿もあり、世界に一つだけの特別な作品となりました。
昼食では、キャンプ最後の食事を味わいながら、グループごとにこれまでの思い出を振り返りました。「昨日のゲーム面白かったね」「寝る前の時間が楽しかった!」など、思い出話が止まりません。
退所式では、自然の家の方へ感謝の気持ちを伝え、2日間の活動を振り返りました。その後バスに乗り込むと、疲れの中にも充実した笑顔が見られ、「また来たい!」「次はいつキャンプ?」という声がたくさん聞こえてきました。
今回のキャンプのリーダーテーマは「終わりのないキャンプ」。
キャンプが終わっても、子どもたちの毎日は続いていきます。
・やってみようと思った気持ち
・仲間と助け合った経験
・自分でもできたという自信
それらを、これからの生活の中でも大切にしてほしいという願いを込めています。
合言葉「やるぞ!」が、これからも子どもたちの背中をそっと押してくれますように。
とちぎY野外クラブ★10月活動の様子(小学生)
今月の野外クラブは、茂木町の山あいにある町田本郷地区の田んぼへ行きました。
朝、バスに乗って出発し、窓の外には次第に深まる秋の風景が広がっていました。バスを降りると、そこから田んぼまではしばらく歩きます。山道のわきには栗のいがが落ちていて、子どもたちは「うわ!トゲトゲだ!」「中に栗がある!」と足を止めては秋の発見を楽しんでいました。
山あいの細い道を抜けると、一面に黄金色の棚田が広がります。風にそよぐ稲穂を見て「すごーい!」「きれい!!」と声をあげる子も。到着してまずは、みんなでお弁当タイム。外で食べるごはんは格別で、「おにぎりがいつもよりおいしい!」という声も聞こえてきました。
お腹を満たしたあとは、いよいよ稲刈り体験です。鎌の持ち方や刈るときの姿勢を管理の方に教わってから、少し緊張気味にスタート。最初は「むずかしい!」「力がいるね」と言っていた子どもたちも、次第にコツをつかんでスピードアップ。稲を刈るたびに「ザクッ!」という音とともに笑顔が広がっていきました。
刈り取った稲は束ねて、かごに入れ運ぶところまで自分たちで行います。
さいごは“稲架(はざ)かけ”にも挑戦。リーダーに持ち上げてもらい「もうちょっと右!」「そこ持って!」と声を掛け合いながら、協力して最後までやり遂げました。並んだ稲の列を見上げて「自分たちがやったんだ!」と達成感いっぱいの表情を見せてくれました。
山の空気、秋の香り、そして自然の中でのたくさんの学びと発見。
子どもたちはまさに“実りの秋”を全身で感じる一日となりました。
とちぎY野外クラブ★9月活動の様子(幼児)
9月の野外クラブは、矢板市にある「栃木県民の森」で活動を行いました。
さわやかな秋の空気に包まれながら、自然いっぱいの環境で一日を過ごしました。
バスで現地に到着すると、まずは館内に入り、室内でお弁当をいただきました。窓の外に広がる森の景色を眺めながら食べるご飯はとても新鮮で、「お外じゃないけど森の中で食べてるみたい!」「おいしいね!」と、子どもたちの声が響いていました。友だちとお弁当を見せ合ったり、デザートを分け合ったりと、和やかな雰囲気での昼食となりました。
そのあとは「県民の森展示館」を見学しました。展示館の中には森にすむ動物の剥製や植物の標本が並んでいて、「この動物、夜に出てくるんだ!」「どんぐりの種類ってこんなにあるんだね」と驚きの発見がいっぱい。実際の自然を知ることで、午後からのクラフト活動への期待も高まっていきました。
午後はいよいよクラフト体験。木の板をキャンバスに見立て、どんぐりや木の実、落ち葉をボンドで貼りつけ、世界にひとつだけのコースターをつくりました。子どもたちは「顔みたいに作ろうかな!」「葉っぱを羽にしてちょうちょにする!」とアイデアを次々と形にしていきます。作品が仕上がると、「見て!お花みたいになった!」「ぼくのは森の地図だよ!」と、仲間に見せ合いながら大満足の表情を浮かべていました。
クラフトを終えたあとは、芝生広場で思いきり体を動かしました。鬼ごっこでは「つかまらないぞ!」と元気に走り回り、虫さがしでは「バッタ見つけた!」「この虫なんだろう?」と夢中になって探していました。自然の中でのびのびと過ごす時間は、子どもたちにとって大切な発見と楽しさにあふれていました。
帰りのバスでは、「クラフトもう一回やりたい!」「虫さがし楽しかったね!」と、今日の思い出を友だち同士で振り返る声が聞こえてきました。
今回の活動では、森の自然を感じながら自分の感性を生かして作品をつくり、仲間と一緒に遊びを楽しむことができました。次回も、子どもたちの「やってみたい!」を大切にしながら、自然の中で成長できる活動を続けていきます。
とちぎY野外クラブ★9月活動の様子(小学生)
9月20日(土)
野外クラブ小学生の2学期がスタートしました。
夏を終え、2か月振りのメンバー同士やリーダーとの再会に心躍る様子が伝わってきました。
「キャンプで会ったよね?」
「今回もリーダー一緒かな?」
という声が朝から聞こえました。
天気はあいにくの空模様。バスの中では子どもたちから、
「クラフトは何を作るんだろう?」
という疑問の声が上がっていました。少々長い道のりをバスに揺られ、県民の森に到着すると、早めのお昼タイム。
グループで1つのテーブルを囲んで食べるご飯は賑やかで楽しそうな様子。普段はレジャーシートで固まって食べることが多いですが、この日は学校のような雰囲気でリーダーも含めて和気あいあいとしている様子でした。
昼食を終えると、クラフトスタート。
四角いコースター上の板の上に、自然のものを使って作品を作っていきます。材料は様々。どんぐりにコナラ、シラカシに、クヌギ、木の枝やどんぐり帽子など自然なものがたくさん。毛糸やビーズなども使って、自分だけの「オリジナル世界」を体現していきます。
動物をイメージして作る子。たくさんの自然のものを使う子。どんぐりのみを使う子。ビーズを使ってキラキラな世界を作る子。
子どもたちの頭の中、描く世界、表現したい世界が見え、「秋」に触れながら没頭して作品を作っていました。
できた作品は大切に持ち帰り。
家にボンドがあるからまだ続きをやりたいと言っている子もいました。
残りの時間は博物館の見学をしました。
森林展示館では、野生の鳥獣の剥製がたくさん。子どもたちは熱心に体の作りを見つめていました。
また、鹿や熊の展示場所ではボタンを押して鳴き声を聞いて、「鹿ってこんな鳴き声なの?」と新たな発見をしている子もいました。
昆虫館では名前の通り、昆虫がたくさん。たくさんの種類のカブトムシやクワガタに特に男の子たちが大興奮。
「これ、捕まえたことある?」
「これはなかなかいない希少生物なんだよ!」
など、知っている知識を周りと共有していました。
その他にも蝶や色鮮やかなアゲハ蝶の展示や折り紙も置いてありました。
子どもたちは折り紙を手にする子が多く、折り方を見ながらクワガタや蝶を完成させている子がいました。
学校で博物館のところに来るとなかなかゆっくり見られないものですが、この日は自分の興味のあるところをじっくり見ることができました。
雨の中のプログラムでしたが、自然に触れ、クラフトを行い、動物や昆虫たちにも出会えた1日でした。
来月のプログラムは稲刈り体験です。
5月に植えた苗は順調に育って、黄金色の稲穂が見えています。
また来月のプログラムでお会いできることを楽しみにしています。
とちぎY野外クラブ(小学生)
プログラムディレクター 武田 将吾(かぶき)



